— リグート・ミッション。このストーリーはフィクションです。 —
注:REGUITには盗難防止イモビ機能は付帯していません。
深い眠りを切り裂いたのは、スマホの通知音ではなかった。
「……ッ!」
健一は跳ね起きた。心臓が早鐘を打っている。枕元のスマホが、けたたましい着信音を鳴らしていた。ディスプレイには「REGUIT緊急ダイヤル」の文字。
(通知じゃねえ……電話だ!)
それが何を意味するか、健一は本能で理解した。REGUITのアプリ通知に気づかなかった場合、システムが自動で行う「最後の警告(自動電話コール)」だ。
時計は午前2時17分。盗難発生のゴールデンタイム。
健一は裸足のまま階段を駆け下り、玄関を飛び出した。ガレージへ視線を走らせる。
そこには、虚無があった。
昨日までそこにあった、彼の魂とも言える愛車、スープラ(JZA80)の姿がない。地面には、犯人が切断したであろう社外セキュリティの残骸が、無残に転がっていた。
「嘘だろ……。イモビも、ハンドルロックもしてたのに……」
膝が崩れそうになる。しかし、スマホはまだ鳴り続けている。健一は震える手で通話を切り、REGUITアプリを起動した。
焦燥感が全身を支配する。盗難発覚から解体までの「死の30分」が、今、始まったのだ。
「動いてる……!」
アプリのマップ上、スープラの位置を示すアイコンが、不気味なほどスムーズに移動していた。健一は自分の車(セカンドカー)に飛び乗り、エンジンをかけた。
アイコンは幹線道路を、とんでもない速度で北へ向かっている。それが、アイコンの動きを見てもわかる。
(この速度……プロだ。止まる気配がない)
既存のGPSトラッカーなら、ここで終わる。数分おきの位置更新では、犯人がどの交差点を曲がったか、どの路地に入ったか、追うことは不可能だ。
しかし、健一の目に映るアイコンは違う。アイコンは「歩く」のではなく、「走って」いた。
毎回5秒以内での超高精度更新
それは、犯人が交差点を曲がった瞬間を、ほぼリアルタイムで健一のスマホに描き出していた。アイコンが描く軌跡は「点」ではなく、鮮明な「線」となって逃走経路をさらけ出している。
「そこか……!」
健一は、5秒おきに更新されるラインを頼りに、犯人の先を回り込むルートへ車を走らせた。まさにトップガンのパイロットが、敵機の挙動を先読みしてドッグファイトに持ち込むかのように。
予期せぬ事態が起きた。アプリ上のスープラのアイコンが、港湾地区の倉庫街に入った途端、動きを止めたのだ。画面には「位置情報が確認できません」のメッセージが表示された。
「……GPSが切れた?」
健一の背筋に冷たいものが走る。倉庫街は、金属製の建造物がひしめき合う、GPSの死角だ。携帯電波も届きづらいのかもしれない。さらに悪いことに、犯人が車を「パネルトラック(金属製の箱)」の中に積み込んだ可能性がある。GPS電波と携帯の通信さえも完全に遮断するためのプロの常套手段だ。
(REGUIT本体の電源を切られたか、携帯電波も遮断されたか……)
健一はステアリングを握りしめ、焦りで爪が食い込む。ここまで追い詰めて、見失うのか。
しかし。
「まだだ……!」
健一はREGUITの開発者の言葉を思い出していた。
『REGUITは産業用グレードです。車のバッテリーからの給電を断たれても内蔵バッテリーで動く。そして、パネル車に積み込まれてGPSが死んでも、携帯回線(ドコモ)がつながる一瞬があれば、位置情報を発信する執念があります』
健一はアプリの画面に再び目をやった。そして、倉庫街のどこかにあることを願って車を再び走らせる。
1分。2分。時間は残酷に過ぎていく。倉庫街のどこかで、スープラが解体され始めているかもしれない。
その時だ。スマホ画面に追跡画面の位置情報が再び表示された。
アプリのマップ、倉庫街の片隅に、GPSではない、携帯回線の基地局情報から計算された「推定エリア」が円となって表示された。
(繋がった! 一瞬だけドコモの電波を掴んだんだ!)
おそらく、パネルトラックが動き出し、電波状況が変わった瞬間、REGUITが執念で発信した電波だった。
「場所は……第2突堤の、あの倉庫前!」
健一は、倉庫前に停車している1台の大型の白いパネルトラックを確認した。トラックの荷台の扉が、わずかに開いている。
健一は、追跡中にREGUITの別の特許出願機能を起動していた。「SNS拡散システム」だ。
彼がX(Twitter)に投稿した「愛車が盗まれました。現在、リアルタイムで追尾中。協力をお願いします」という投稿は、瞬く間に拡散され、付近を走っていたフォロワーや、車好きの仲間たちが、健一と同じリアルタイムの位置情報を共有していた。
倉庫前に健一が到着したのとほぼ同時に、近くを走っていたフォロワーの車2台が到着した。さらに、健一の通報を受けていた警察車両が、サイレンを鳴らして倉庫街になだれ込んできた。
SNSによる「数万人の協力者の目」と、REGUITが描き続けた「逃走経路の証拠」が、犯人の逃げ場を完全に塞いだのだ。
警察官がトラックの荷台を開けた瞬間。
そこには、ナンバープレートを外され、まさに工具が当てられようとしていた、健一のスープラがあった。
「……スープラ」
健一はその場にへたり込んだ。全身の力が抜け、涙があふれて止まらない。
危機感と焦燥感にさいなまれた1時間のミッション。
もし、REGUITの「産業用スペック」がなければ。
もし、深夜にオーナーを叩き起こす「電話コール」がなければ。
もし、犯人の想定を凌駕する「5秒追尾」がなければ。
もし、金属の箱から放たれた「執念の電波」がなければ。
戻ってきたのは、無残な鉄屑(どんがら)だけだったかもしれない。
しかし、健一の手元には、今、REGUITによって「生還」したスープラの鍵があった。圧倒的な安堵感が、健一の心を包み込んだ。
ミッションは、完遂された。
REGUIT(リグート)は、安価なGPSトラッカーではありません。それは、プロの窃盗団という「敵」に対し、執念とテクノロジーで立ち向かうための「盾」であり「矛」です。愛車を守り抜き、無事に生還させるミッションを、今すぐ開始してください。
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