近年、リレーアタックやCANインベーダー、さらには積載車による強引な持ち去りなど、自動車盗難の手口は巧妙化しています。今、車好きの間で注目されているのが、盗まれた後の「追跡・奪還」に特化したGPSトラッカーです。
今回は、エーモン工業の最新作『PITBULL(ピットブル)』と、テクラが開発した『REGUIT(リグート)』を徹底比較。特に「エンジンをかけずに盗まれた」最悪のシナリオを想定して検証します。
| 比較項目 | PITBULL(ピットブル) | REGUIT(リグート) |
|---|---|---|
| コンセプト | 家族で見守る安心感 | 確実に「奪還」する |
| 位置更新頻度 | 5分間隔(停車・移動の検知があった場合は通知) | 約5秒間隔(リアルタイム) |
| 異常通知 | アプリ通知のみ(停止・移動毎に通知あり) | 通知 + 電話着信(自動) |
| スマホ共有台数 | 最大5台まで | 制限なし(何台でもOK) |
| 特殊機能 | 家族グループ管理 | SNS拡散機能(特許出願中) |
レッカー車や積載車で「エンジンをかけず」にさらわれた場合をシミュレーションします。
PITBULL:スマホにプッシュ通知が届きます。深夜に寝ている間、通知1通で起きられるかが課題です。
REGUIT:アプリ通知から60秒(オーナー自身で時間は変更可能)で「自動電話」がかかってきます。この音による強制的な通知が、初動の速さを決定づけます。
PITBULL:5分間隔の更新。さらに停止・移動のたびに位置情報を発信。移動継続中・停止継続中の場合は5分ごとに位置情報を発信するようです。この設定の場合、時速60kmで走る車は5分で5km移動するため、リアルタイムの追跡は困難です。
REGUIT:5秒間隔の超高頻度更新。カーナビのように動く自車位置で、どの交差点を曲がったかまで把握可能です。
PITBULL:共有は家族など最大5人まで。身内での見守りに適しています。
REGUIT:共有台数に制限はありません。また、特許出願中の機能によって、チーム全員や仲間、SNS拡散機能で位置情報を公開して「網を張る」対策が可能です。
REGUITがPITBULL両者とも、「GPSが効かない場所」への対応が可能。地下駐車場やコンテナに入れられると多くのGPSは位置を失いますが、PITBULLは、携帯基地局、WiFi情報からも位置情報を演算し発信。かなりの精度でGPSが失われても追尾できる性能を持っています。一方、REGUITは、それに加え、Googleの位置情報データベースを活用し、屋内に隠された車でも粘り強く追い続けます。この比較を見る限り、REGUITは、まさに、「取り戻すため」に作られたデバイスです。
愛車が消えてから後悔しても遅すぎます。
あなたはどちらの「追跡力」を信じますか?